ウィーンにあるフリードリッヒ・オットー・シュミットの工房で、マイスターをめざして修行中の若き大工さんにインタビューを行いました。















Q. 大工として働きはじめて何年になりますか?
A. 工芸学校(日本の工業専門学校)を卒業してすぐにフリードリッヒ・オットー・シュミット(以下FOS)に入社し、9年になります。
Q. 東京に日本フリードリッヒ・オットー・シュミット社があるのをご存知ですか?
A. もちろんです。わたしは当社が西宮に2000年にバロック式邸宅を建設した際、日本で働きましたから。
Q. 日本の木造住居やその工法に関心をお持ちですか?
A. そうですね。ちょうどその邸宅の隣に建てていた茶室の建設を見ることができましたし、いくつかの寺社にも行きましたよ。
Q. 19世紀末にはヨーロッパの芸術家たちは、特に日本文化の影響を受けたわけですが、御社の家具についてこの影響は見て取れますか?
A. もちろん影響がありますね。ジョセフ・ホフマンやアドルフ・ロース、コロマン・モーザといった、その当時のあらゆる著名な芸術家のためにも作品を作っていましたから。
先程のお話で、日本の伝統的な住宅についてはご存知だということですが、たとえばヨーロッパの家具ならどんな家具が合うでしょうか?
A. 日本の住宅には、ヨーロッパのどんな時代のものでも合うと思いますよ。日本の住宅とのコントラストはとてもわくわくするものになるでしょう。ただし上質なものであることが重要だと思います。日本の造作に見合う上質さが欠かせませんね。
なかでもユーゲント・スティールのシンプルなエレガントさが、最も日本のものとぴったり合うのではないでしょうか。
Q あなたは大工さんになりたいという熱意をお持ちですが、大工のどういうところが一番好きなのですか。若い人に伝えたいことがあれば何かおっしゃってください。
A. 手作業ってことかな。大量生産はしないですから。どんな部分も、それたったひとつなんですね。
Q 今はどんなお仕事を?
A. ウィーンの古い大邸宅のインテリアを手がけています。今は工房の全員がこのプロジェクトに関わっています。
Q 最後に個人的な質問なのですが、次の休暇はどこで過ごされますか?
A. ガールフレンドと一緒にアイルランドに行く予定です。
今回のインタビューを動画でご覧いただけます。
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